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【イベントレポート】インキュベーション人材養成講座Day4《PR マネジメント》を開催しました!

東京都では、より効果的な起業家支援環境の実現に向け、令和6年度よりインキュベーション施設運営事業者向けのコミュニティ「INCU Tokyo」を開始しました。
先日実施したDay3に引き続き、コミュニティ内の取組の一つである、インキュベーション施設内の人材育成及びネットワーキングを目的とした「インキュベーション人材養成講座」のDay4をDeloitte Tohmatsu Innovation Parkにて開催しました。

インキュベーション人材養成講座Day4

本レポートでは、当日の様子をご紹介します。

課題の共有

講師 加藤 翼 氏(株式会社qutori)

加藤 翼 氏登壇(課題の共有)の様子

まずは、養成講座Day3の宿題である「あなたが忘れられないスタートアップ・起業家に関するイベント or レポート」を参加者間で共有する時間がありました。主に3~4名のチームに分かれ、ディスカッションを行い、どこでその想い入れのある企画と出会ったのか、自身に刺さったビジュアル等を相互に話し合う時間となりました。
参加者は毎回同じメンバーが多いため、日に日に各施設の担当者間の距離が縮まり、活発な共有時間となっていました。

講義 PR マネジメント

講師 加藤 翼 氏(株式会社qutori)

加藤 翼 氏登壇(講義 PR マネジメント)の様子

課題の共有後には講師の加藤氏より、今回のテーマであるインキュベーションにおけるPR マネジメントについて、「メディアマネジメント」と「イベントマネジメント」別にご共有いただきました。メディアやコミュニティ、イベントなどの言葉の定義から何をどのよう活用させてPRさせていくのかというPR マネジメントで重要な要素を具体的にお話しいただきました。
なお、今回のDAY4のまとめは以下5点となります。

  1. PR はメディアとイベントの二つの手法を使っていく
  2. メディアは「マーケティング」「エンゲージメント」「ビジュアライゼーション」「アーカイブ」で活用する
  3. イベントは実施するだけではコミュニティは生まれない
  4. イベントならではの「温度」と「景色」をPRに活用する
  5. 小手先のテクニックでなく、常に愛と想いを大切に、正直に

例えば、イベントに関しては、ダメなイベント企画として、手段と目的の整理ができておらず、企画のみで事前と事後の施策が十分に練られていないなど、具体例を挙げてご説明いただきました。その上で、理想的なイベントの仕組みを感情の動きのマップ等でご教示いただけたため、参加者はどのように仕組みづくりを行えば理想的なイベント作りからPRを実施できるのか、認識できたように窺えました。

講義

講師 和田 早矢 氏(バ・アンド・コー株式会社)

INCU Bonus Track DAY.04

続いて、加藤氏に代わり和田氏の進行のもと「活動記録から発信」と「イベント企画から実行」の2点を主なテーマとし、施設のデザインやイベントの設計方法等を具体的にご教示いただきました。

講義の様子

例えば、講義の中では、「活動の記録から発信」のテーマに関しては、施設特性を生かしたビジュアライゼーションの設計として、下記6つの要素をご教示いただきました。

  1. Why -コミュニティが存在する理由/立ち上げ秘話の可視化-
  2. Where -コミュニティが活動する場所の可視化-
  3. When -コミュニティの予定(カレンダー)の可視化-
  4. What -コミュニティの中で起こっていることの可視化-
  5. Who -コミュニティメンバーの可視化-
  6. How -会員がコミュニティを活用する手段の可視化-

主要なポイントの一つに「拠点目標からイベント全体像を設計すること」があり、「co-ba ebisu」ではイベント機会を活用してもらうことでチャレンジを応援しているお話がありました。具体例として、現地でのオフラインイベントを中心に開催し、会員同士をカジュアルにつなげる機会となるランチ会やHAPPY HOURを開催し、会員がマスターとして活躍できる解放BARを設置したりすることが挙げられていました。

交流会

プログラムの最後には、参加者同士の交流を深めることを目的に、任意の交流会を実施しました。毎回講師への個別質問や、参加者間での交流が行われ、回数を重ねるごとに積極的な交流がなされている印象が窺えました。

インキュベーション人材養成講座について

「インキュベーション人材養成講座」は、インキュベーション施設運営の現場に関わるマネージャー向けに、インキュベーションという全体像及び起業家・スタートアップに関する理解、コミュニティと施設運営のノウハウについて学ぶと同時に、インキュベーションマネージャー同士の相互のネットワークの構築を目指しています。
登録施設のインキュベーションマネージャーや運営スタッフを対象とし、全6回構成での開催を予定しています。

INCU Tokyoでは、今後も各種イベントの開催や登録施設向けの支援を予定しております。
インキュベーション施設運営者の方で、ご関心をお持ちの方は、ぜひ下記よりINCU Tokyoへの参加をお待ちしております。

INCU Tokyo参加方法