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【イベントレポート】インキュベーション人材養成講座Day2《メンバーマネジメント》を開催しました!

東京都では、より効果的な起業家支援環境の実現に向け、令和6年度よりインキュベーション施設運営事業者向けのコミュニティ「INCU Tokyo」を開始しました。
先日実施したDay1に引き続き、コミュニティ内の取組の一つである、インキュベーション施設内の人材育成及びネットワーキングを目的とした「インキュベーション人材養成講座」のDay2をDeloitte Tohmatsu Innovation Parkにて開催しました。

インキュベーション人材養成講座Day2

本レポートでは、当日の様子をご紹介します。

講義前のストレッチ

受講者の様子

受講者の様子

講座開始前に、参加者間の緊張をほぐすため、簡単なストレッチを行いました。伸びをしたり、肩回りを動かしたりすることで緊張をほぐすことができ、講師も参加者もリラックスした状態で養成講座に臨むことが出来ていました。

課題の共有

講師 加藤 翼 氏(株式会社qutori)

加藤 翼 氏登壇(課題の共有)の様子

まずは、養成講座Day1の宿題であるインキュベートジャーニーマップを共有する時間がありました。各施設の担当者が3~4名のチームに分かれ、約2分間の発表を行い、その後チームのメンバーから感想や質問を共有する時間となりました。Day1よりも参加者間の距離が縮まり、活発な交流と議論の時間となっていました。

講義 メンバーマネジメント

講師 加藤 翼 氏(株式会社qutori)

加藤 翼 氏登壇(講義 メンバーマネジメント)の様子

課題の共有後は講師の加藤氏より、コミュニティを構成する骨格についてお話を共有いただきながら、どのように共有価値を浸透させるのかという観点のもと、メンバーマネジメントで重要な要素をお話しいただきました。
なお、価値浸透の視点として、今回は以下の4点が紹介されました。

  1. 言葉と声
  2. シンボルとビジュアルアイデンティ(BI)
  3. メンバーシップトロールモデル
  4. プログラムや儀式

上記以外にも価値浸透の視点はいくつかあり、Day2以降の養成講座でご説明いただく予定です。また、メンバーシップの構造についても、構造化された図を用いてご説明いただき、共有価値を思考、会話、行動のすべてのレイヤーで綿密に設計することの重要性をご教示いただき、複数の参加者からも追加の質問や感想の共有がありました。

講義

講師 張ヶ谷 未来氏(バ・アンド・コー株式会社 NEXs Tokyo コミュニティマネージャー)

INCU Bonus Track DAY.02

Day2では、より実践的なノウハウを共有いただくため、加藤氏に代わり張ヶ谷氏の進行のもと、インキュベーション施設の企画・運営等のご経験をもとに「場づくり」について、「co-ba」事業の運営等の具体例を用いてご説明いただきました。

講義の様子

講義の中ではコミュニティコンセプトに必要な要素として、下記2点をご教示いただきました。

  1. コミュニティコンセプトの設計と日常想起
  2. 初期オンボーディングによる無意識的な浸透

具体的には、コミュニティの目的を示すために必要不可欠なコミュニティコンセプトに関して、拠点ごとの設計背景や日常的に目に入る仕掛け作りといったハード面と、会員へのオンボーディングから浸透を図るソフト面の双方の必要性をご共有いただきました。実際の取組方法を具体的に提示いただくことで、多くの参加者が納得感をもって説明を聞いている姿が窺えました。

交流会

プログラムの最後には、参加者同士の交流を深めることを目的に、任意の交流会を実施しました。講師への個別質問や、参加者間での交流が行われ、積極的に他施設の担当者に声をかけに行く姿が見受けられました。

インキュベーション人材養成講座について

「インキュベーション人材養成講座」は、インキュベーション施設運営の現場に関わるマネージャー向けに、インキュベーションという全体像及び起業家・スタートアップに関する理解、コミュニティと施設運営のノウハウについて学ぶと同時に、インキュベーションマネージャー同士の相互のネットワークの構築を目指しています。
登録施設のインキュベーションマネージャーや運営スタッフを対象とし、全6回構成での開催を予定しています。

INCU Tokyoでは、今後も各種イベントの開催や登録施設向けの支援を予定しております。
インキュベーション施設運営者の方で、ご関心をお持ちの方は、ぜひ下記よりINCU Tokyoへの参加をお待ちしております。

INCU Tokyo参加方法